今日おまいりにうかがったお宅にて。
毎月おうかがいするそのお宅では、
お婆さんと孫娘さんがいつも一緒におまいりされている。
しかし、今日はお婆さんだけしかおられない。
お経がほとんど終わりというときに、
ダンダンダンと階段を降りてくる音が。
おまいりを終えて後ろを振り返るやいなや、
孫娘さんがお婆さんに
「何で(お寺さんが来たと)教えてくれんの!」
と怒っておられる。お婆さんはお婆さんで
「ちゃんと呼んだやないの!」と返されるが、
「全然聞こえんて!」とまた孫娘さん。
お婆さんも負けずに「そんなこと知らん!」と、
ちょっと収まりがつかなさそうな状況。
これはもう一度おまいりするしかない、と思い、
おそるおそる「もう一度おまいりしましょう」と提案。
お互い引けなくなっていた状況が打開され、
安堵の表情の祖母と孫娘。
おまいりを大切にされて、生活の一部になっている
ことがにじみ出ていて、家族の人間味とともに
ホッとするお宅です。
(多少人間関係を変えてあります。)