本堂内陣(ないじん=正面の一段上がったところ)
のお仏具が修理から戻ってきました。
富山県高岡市の職人さんが、
丁寧に直してくださったとのこと。
昔から、仏具の修理だけを専門にされている
70~80歳台の職人さんたち。
恥ずかしながら、気づいていなかったような
ところもばっちりと合わせ、
あるものを活かして仕上げてくださいました。
これでまた何十年もの間、
お寺の本堂で皆さんをお迎えできます。
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今回の修理したところとは違いますが、
香炉の上についている獅子。
尾、髭、後ろ足についている縞模様が
ひとつひとつ職人さんの手作業です。
顔も愛嬌があり、手作業ならではの
柔らかさが素晴らしいですね。
香炉の足にも彫りがあります。
明治16年に、なんとご先祖の300回忌を期に、
親戚中でご寄付いただいたようです。
↓輪灯(りんとう)は多くのパーツが
組み合わさっています。
それを留めるクギのようなもの、おわかりでしょうか?
これも長年の間に緩みが出たり
左右バラバラになっていたものを
きっちりと合わせていただきました。
削っては合わせ、また削る。
その作業に頭が下がります。