作家の塩野七生さんは外国人が集まるシンポジウムで
会場に問い掛けた、と随筆にある。
返事はそろって「不幸にして」。
多忙を尊ぶ心の持ちようは農耕民族ゆえだろう
と、どなたかの論考に学んだ覚えがある。
返事はそろって「不幸にして」。
日本では違う。「おかげさまで」。
つまり「幸いにも」なのだと教えると、
ほぼ全員が{口をポカンと開けたのでありました}
中略
多忙を尊ぶ心の持ちようは農耕民族ゆえだろう
と、どなたかの論考に学んだ覚えがある。
中略
「お忙しいですか」という声に、
「お忙しいですか」という声に、
笑って返事ができる世の中がいい。
中日新聞11月23日 中日春秋より