お知らせ



◆◇ お知らせ 

2019/07/01

住職のつぶやき日記-7月

昨年11月23日の中日新聞、朝刊の中日春秋に


「お忙しいですか」とあいさつされたら、

なんと答えるか。

作家の塩野七生さんは

外国人が集まるシンポジウムで会場に問い掛けた、

と随筆にある。

返事はそろって「不幸にして」。


日本では違う。「おかげさまで」。


つまり「幸いにも」なのだと教えると、

ほぼ全員が(口をポカンと開けたのでありました)

多忙を尊ぶ心の持ちようは農耕民族ゆえだろうと、

どなたかの論考に学んだ覚えがある。


最後に「お忙しいですか」という声に、

笑って返事ができる世の中がいい。

忙しそうに見えたほうがいい・・

暇そうに見えたら格好が悪い?

仏教の教えでは、忙しい・とは

心を亡くしている状態だ、といわれています。