「買い物に困ってねぇ。
免許はもちろん無いし、
自転車も危なくなってきてやめて。
残ってるのは歩きだけ。
でもこの近くにはスーパーが無いから、
バスで行くしかないのね。
買うものをメモして行くんだけどやっぱり
何か忘れることもあるし。
街中だったはずなのに、困ることになるなんてねぇ」
というお話を一人暮らしの方から最近
本当によく聞かせてもらいます。
そんなとき先日おまいり先でうかがったお話を
思い出しました。
「昔は御用聞きというのがあってね。
味噌や醤油の注文を取りに回って来るんだよ。
魚屋さんなんかもリヤカー引いてたかな。
今思うと選択の幅は少ないけれど、車が無かった時代に
定期的に届けてくれるシステムというのも
ありがたいものだったかもしれないね」
とのこと。
人と人の距離が近く、今とはまったく違った社会の
様子が伝わります。
懐かしむだけでなく、そこから現代に活かせる
やり方というのが必ず見つけられるんじゃないか、
とも感じました。
(何人かの方のお話をまとめています)