2018/03/26

永代経法要を終えて

春の永代経法要を無事おつとめさせていただき、

皆さんにお礼を申し上げるとともに、

私自身本当に嬉しかったことがありました。

それは、今日おまいりにうかがったお宅でお聞きした一言です。

「私らみたいに年寄りになると、コロッと逝きたいとか

そんな話ばっかりになるのよ。

だから、こないだお説教(ご法話)でお聞きした、

<お浄土に往生する>というのは本当に良い言葉やと思いました。

確かに誰でもいつかは死んでかんならん。

でも単に死んでいくんやないんやね。

お浄土に往生するんや、という思いがあるだけでも

気持ちが全然違うね。

ありがたかったわ」

と、自分からしみじみお話しくださいました。

90歳近い年齢の方のリアルな気持ちというのは、

40歳の私には、正直言って分かりません。

でも、お寺でお話を聞いてくださったことが、

日ごろの思いと結びついて、

こんな風に受け取ってくださった方がおられたこと。

これも永代経法要の大切なところだと思います。

亡き人をご縁に、私につながる、数えきれないくらいの

「ご縁」を聞かせていただく機会は、そんなに多くはありません。

直接知らなくても、お寺の御御堂(おみどう=本堂のこと)が

現在あるということは、ご先祖はじめ、たくさんの先輩方が

大切に残してくれたものが確かにある、ということなんですね。

今は時代や価値観が変わったと言われますが、

それは昔も同じです。

平安~鎌倉~室町~戦国~江戸~明治~大正~

昭和~戦中戦後・・・

考えたら怖いくらい、世の中が変わったはずです。

人の考えも同じように変わったはずです。

そんな中で、絶対に変わりようのない

「仏さまの教え」、「私のいのちの行き先」

今日お話をうかがっていて、今の時代くらい仏さまの教えが

無いと困るときもないんじゃないか、とも思いました。

単に昔のままが良い、とは思いません。

これからも皆さんに伝わるような法要を目指していきたい、

とあらためて感じました。